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オブジェクトの比較

PHP 5では、オブジェクトの比較は、オブジェクト指向言語に期待される動作に対応し、 PHP 4よりも複雑になっています。(ただし、PHP 5はオブジェクト指向言語ではありません。)

比較演算子(==)を使用する際、 オブジェクト変数は、単純に比較されます。つまり、 二つのオブジェクトのインスタンスは、 同じ属性と値を有し、同じクラスのインスタンスである場合に、 等しいとされます。

一方、一致演算子(===)を使用する場合、 オブジェクト変数は、同じクラスの同じインスタンスを参照する場合のみ、 等しいとされます。

これらのルールを明確に示す例を以下に示します。

例1 PHP 5におけるオブジェクト比較の例

<?php
function bool2str($bool)
{
    if (
$bool === false) {
        return 
'FALSE';
    } else {
        return 
'TRUE';
    }
}

function 
compareObjects(&$o1, &$o2)
{
    echo 
'o1 == o2 : ' bool2str($o1 == $o2) . "\n";
    echo 
'o1 != o2 : ' bool2str($o1 != $o2) . "\n";
    echo 
'o1 === o2 : ' bool2str($o1 === $o2) . "\n";
    echo 
'o1 !== o2 : ' bool2str($o1 !== $o2) . "\n";
}

class 
Flag
{
    public 
$flag;

    function 
Flag($flag true) {
        
$this->flag $flag;
    }
}

class 
OtherFlag
{
    public 
$flag;

    function 
OtherFlag($flag true) {
        
$this->flag $flag;
    }
}

$o = new Flag();
$p = new Flag();
$q $o;
$r = new OtherFlag();

echo 
"同一クラスの2つのインスタンス\n";
compareObjects($o$p);

echo 
"\n同じインスタンスへの2つのリファレンス\n";
compareObjects($o$q);

echo 
"\n2つの異なるクラスのインスタンス\n";
compareObjects($o$r);
?>

上の例の出力は以下となります。

同一クラスの2つのインスタンス
o1 == o2 : TRUE
o1 != o2 : FALSE
o1 === o2 : FALSE
o1 !== o2 : TRUE

同じインスタンスへの2つのリファレンス
o1 == o2 : TRUE
o1 != o2 : FALSE
o1 === o2 : TRUE
o1 !== o2 : FALSE

2つの異なるクラスのインスタンス
o1 == o2 : FALSE
o1 != o2 : TRUE
o1 === o2 : FALSE
o1 !== o2 : TRUE
     

注意: 拡張モジュール内では、自前で作成したオブジェクトの比較方法を独自に定義することができます。